【ソムリエ直伝】飲食店におすすめのワイングラスメーカー

実験に使う5つのワイングラス

ワイングラスの選び方とおすすめのグラスの形状をソムリエの寺井さんに教えてもらうシリーズ、最終話『飲食店におすすめのワイングラスメーカー』です。

プレゼントワインショップ オーナーソムリエ 寺井剛史(てらいつよし)氏

ソムリエ寺井剛史氏

日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ
日本ソムリエ協会 山口支部支部長(2018-2020年)
全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
北九州市『技の達人』 認定者

飲食店のワイングラスで重視すべきこと

たくさんのワイングラス

こだわればキリがないくらいグラスが必要

戸田
店長戸田
寺井さん、これまでの記事で「お店ではまずMAX何脚購入することができるか」から考え始め、自分の店に必要なワイングラスの形状を考えるということを教えてもらいました。
これで飲食店の方はワイングラスが選びやすくなりました。ありがとうございます。
ソムリエ寺井
ソムリエ寺井
戸田店長、こちらこそありがとうございます。ただ、飲食店の方々が自分でグラスを選ぶようになってもらうために、もう1つだけポイントがあります。それは、どこのグラスメーカーのものを使うかです!

ワイングラスって色んなメーカーが作っているんです。見た目はほとんど同じなのに価格は驚くほど変わるものもあります。

色んなグラスメーカーについて解説していくとすごい量になるので、まず重視しなければならないことをお伝えします。

  1. ワインのポテンシャルを引き出してくれるグラス
  2. 価格
  3. →割れにくいグラス(家庭と異なり大急ぎでグラスを扱うことも多い)

1は言わずもがなですね。

1を考えたうえで、飲食店だからこそ2,3は考えなければなりません。

これらを踏まえたおすすめのグラスをご紹介しますね。

飲食店におすすめの2つのグラスメーカー

ここにグラスの写真を入れる

飲食店へおすすめする上で、本来はお取引先の業者さんが扱っているグラスメーカーを知る必要があるのですが、今ではネットで購入したりもできますし、その部分は触れずにご紹介します。

ソムリエ寺井
ソムリエ寺井
また、ここで紹介するメーカー以外にも素晴らしいメーカーはありますし、実際に私も別のメーカーも併用していますが、ここでは2つに絞って紹介することにします。

先にメーカー名をお伝えすると次の2つです

  1. リーデル
  2. シェフ&ソムリエ

1は有名ですが、2もかなりおすすめですので早速解説していきましょう!

リーデルのワイングラス

リーデルVinumのカタログ

飲食店におすすめのワイングラスその1は、業界ではいまさら感もあり、以前ほどの人気はないかもしれませんが、やはりぶどう品種ごとにグラス形状を変えたりする場合の多様さは凄いリーデルです。

リーデルが飲食店におすすめの理由

ワインによって合うグラスを提案するリーデル

ぶどう品種ごとに合うグラスを提案していて、その違いは凄い!

見た目の違いはわずかな別メーカーのワイングラスと飲み比べても、リーデルのほうが美味しい!と思う機会が何度かありました。

あと、やっぱり有名で、これを使っていれば顧客も納得というところでしょうか。

リーデルのデメリット

おすすめとはいえ、デメリットもあります。

シリーズが多岐にわたり、どう違うのか分からないこと、それとグラス強度です。

特に強度に関してはリーデルは残念ながら強いとは言えません。

割れたグラス

どちらかというと繊細なグラスで、割れてしまう場合、脚が折れてしまう場合があります。

乾杯の際に、グラスをチンっと当てると割れることがあると思いますので、お気を付けください。

高級なリーデルが割れてしまうと悲しいですが、飲食店で使うなら次のシリーズが良いと思います。

リーデルを飲食店で使う場合におすすめのシリーズ

実は飲食店限定のシリーズがあります。通常のリーデルに比べて低価格なので破損リスクの高い飲食店でも使えます。

ただ、強度は通常のリーデルと同じです。

割れてしまうリスクはあるのですが、破損が多い店でなければこの飲食店限定のシリーズなら使ってみてはいかがでしょうか。

きっとワインが美味しく変わりますよ^^

飲食店限定なので、ネットでは取り扱いがないので、こちらに関してはお問い合わせくださいませ。

≫お問合せフォーム

 

シェフ&ソムリエのワイングラス

シェフ&ソムリエのカタログ

A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクールでも使用するオープンナップシリーズ

飲食店におすすめのワイングラスその2は、世界最優秀ソムリエ大会公式テイスティンググラスとして、知る人ぞ知るグラスかもしれません。シェフ&ソムリエのグラスです。

シェフ&ソムリエがおすすめな理由

“世界大会公式”以上に、飲食店にとってありがたいのは強度です!リーデルより遥かに割れにくいです。

戸田
店長戸田
以前気泡が目立つものが1つ混じっていたので、廃棄したときのことを思い出しました。
その時にトンカチでたたく程度では割れず・・・脚はなんとか折れるのですが、ボウル部分は本当に苦労しました。

それは凄いですね!

あとは、価格も良心的です。大ぶりのグラスも定価2,000円ちょっとです。

これで割れにくいわけですから、飲食店としてはかなり有難い(ありがたい)です^^

シェフ&ソムリエのデメリット

シェフ&ソムリエのデメリットは、2つあります。

1つは、一般的な形の中ぶりグラスとボルドータイプグラスがやや少ないこと。

ソムリエ寺井
ソムリエ寺井
横に広いタイプが多いんです。

もう1つは、リーデルに比べて取り扱い店舗が少ないことです。

私(寺井)のプレゼントワインショップでもグラスは扱っていますが、シェフ&ソムリエは取寄せようと思っても、いくつもあるラインナップのうち、一握りのグラスだけです。

戸田さんのお店では、シェフ&ソムリエの多くのラインナップが取寄せ可能なので、ぜひお気軽にご相談してみてください!

まとめ ~飲食店におすすめのワイングラスはリーデルorシェフ&ソムリエ!~

戸田店長

寺井さん、ありがとうございます。

最後は当店の宣伝までしていただいて^^

寺井さんが飲食店におすすめするリーデルとシェフ&ソムリエのメリット、デメリットをまとめてみたいと思います。

 

メーカー メリット デメリット
リーデル 有名、ブランド価値

ぶどう品種毎に合うグラスを追求している

割れやすい

種類が豊富すぎて迷う

シェフ&ソムリエ 割れにくい

世界最優秀ソムリエ大会の公式グラス

取扱店が少ない

一般的な形状のグラスが少ない

ということですね。

皆様、当店「Sara-lia」では、これらのグラスをまとめてご購入いただくことが可能です!

ご購入方法

戸田店長リーデル、シェフ&ソムリエともに当店で取り寄せ可能です。

特にシェフ&ソムリエに関しては、寺井さんから一般的な飲食店ならこの4つのグラスで十分と教えてもらっているグラスがあるので、それを何脚ずつ必要か、ご相談にのることができます。

本格的なコンサルティングとなると寺井さんに依頼が必要ですが、上記4つを何脚必要かなら、寺井さんからポイントを教えてもらっておきますし、私では難しいけど、このくらいなら教えてもらえそうかなというレベルなら寺井さんに私が電話したら教えてもらえるかもしれません(笑)

ソムリエ寺井
ソムリエ寺井
戸田さん、お気軽にお電話ください。すぐにお答えできる程度なら、無料でご相談にのりますよ。
本格的なコンサルが必要なら私も費用が必要ですとお答えしますから、遠慮なく^^

 

この記事の監修者 寺井剛史ソムリエ

プレゼントワインショップ オーナーソムリエ
ソムリエ寺井剛史氏
寺井 剛史(てらい つよし)

大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、ソムリエ取得。その後、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
飲食店や小売店のコンサルティングを行うかたわら、「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。

技能グランプリ レストランサービス部門 全国3位
北九州「技の達人」認定者 / 福岡県知事表彰 受賞
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ

日本ソムリエ協会 山口支部初代支部長(2019-2020)